電灯取付工事

電灯設備は、単相100V・200Vを使う設備を指し、その名のとおり電灯、照明の設備が中心。その他に、弱電機器のためのコンセントなど、電灯分電盤から配線する機器も含んでいる。

照明設備


照明の目的は、部屋の明るさを確保することだが、ただ明るくするだけでなく、まぶしくしないということも要求される。そのため、照明の設計は、照度、グレア、演色性などの数値を考えておこなう。

・照度
照度は、照明の基本量で、光の当たる面の明るさを示す量。照度の単位はルクス(lx)で表される。

・グレア
グレアは、まぶしさの指標。まぶしさは、光源の輝度の影響が最も大きく、加えて光源の大きさや光源への距離も関係する。光源の輝度の単位はカンデラ(cd)で表される。グレアを評価するためにグレア評価値(UGR)を計算する。グレア評価値は不快感を示す数値で、小さいほどまぶしくないことを表す。グレアは基準値が定められているので、この値を超えないようにする必要がある。

・演色性
演色性は、光源がどの程度、太陽光に近いかの指標。光源の色により、物の色の見え方が異なってしまう。太陽光の演色性を100とした演色評価数が使われる。

この他にも、さまざまな指標がある。それは、照明の性能が物理量だけでなく、人間の感度を考慮した心理物理量も含めて考える必要があるため。このような指標を使って、照明器具の配置(照明計画と呼ばれます)を行う。照明器具の配置は、複数の光源と作業面との関係で設計される。

照明器具


照明器具は、電気設備として最も目につく存在。用途によって必要な明るさが異なるのに加え、さらに、照明による雰囲気や照明手法も異なる。照明器具は性能や手法など、さまざまな要因を考えて選定される。